●矢掛町は「日本薄荷の宝箱!」●

 2011年9月、ある地区で別の種類の見事な姿の”日本薄荷”が見つかりました。姿、香りから「緑美」ではないかと考えられます。やはり日本薄荷には甘い香りはありません。しかし、しっかりとしたメントールの香りがします。昔、岡山県農業試験場でエル-メントールを採取するために改良された品種の子孫と考えられます。なによりも姿が美しいです、どことなく品があります。かっこいいのです。

 矢掛町内にはまだまだ何ヶ所にもハッカが自生しています。40年以上前ここ矢掛町で栽培されていた、品種改良されていたブランドハッカの子孫達の宝庫と考えられます。このようなハッカが残っているのは、いわゆる公共工事等であまり自然が壊されていないからだと思われます。未来にこの自然を伝えて行かなくてはと、あらためて思いました。

2010年秋岡山県の矢掛町で、たくさんの薄荷が群生しているのが見つかりました。

真美緑
真美緑

昔矢掛町で栽培していた薄荷とわかりました。40年間も人知れず、生きのびていました。

薄荷の自生地
薄荷の自生地

この日本薄荷のルーツは?

その後の調査で、この薄荷は岡山県農業試験所で品種改良され、イギリス、ロンドン郊外のミッチャム地方のペッパーミントと交配させて作られた「秀美」の子孫だとわかりました。ペッパーミントの甘い香りを組み込んだ、日本とイギリスのハーフの日本薄荷でした。その後「真美緑」という名で、特許庁に商標登録を済ませ、自生地の保護と特産品の開発がスタートしました。

 7月、初めての刈り入れを行いました、母がたのミッチャム種のとても甘い香りが畑を包みました。